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TEAM KTOUCH PORSCHE 2014 Round 1 & 2 in 岡山国際サーキット


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4/4 占有走行 ピット前4/4 占有走行 ピット前4/4 占有走行 メインストレート
2014 PCCJ 勝利は誰の手に?4/5 第1・2戦 予選4/5 第1・2戦 予選
4/5 第1・2戦 予選を終えて4/5 第1・2戦 予選を終えて4/5 第1・2戦 予選を終えて
4/5 第1戦決勝に向け4/5 様々にカラーリングされたポルシェ4/5 第1戦決勝へコースイン
4/6 第2戦フロントロー独占4/6 第2戦フロントロー独占4/6 第2戦フロントロー独占
4/6 第2戦ワンツーフィニッシュ4/6 第2戦終了直後4/6 第2戦ポディウム
仲間とともに喜びを

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PCCJ 2014 Round 1 & 2 in 岡山国際サーキット
4月5日~6日
PCCJ 2014 第1・2戦予選 岡山国際サーキットKTOUCH PORSCHE通信 第1戦&第2戦レポート► PDFで読む

TEAM KTOUCH PORSCHEが岡山国際サーキットへ
乗り込んだのは開幕戦前日の4月4日。チームはこの日、3月に富士スピードウエイにて開催された合同テストぶりに集合した。
今季からカレラカップの車輛は991モデルに変わり、 どのチームも同じスタートラインに立つ。
岡山国際サーキットでの走行に慣れている山野は「997から991に変わりどれだけコースレコードを更新出来るかな…」とワクワクしている様子だったが、昨年度のシリーズチャンピオンである小河は不安な面持ち。
「車輛が変わっている事に加え、富士での合同テストが悪天候だった事もあり、全く車輛のセッティングが決まっていないから不安だ」と語った。
専有走行1本目は生憎のウエットコンディション。
SKY Racingの近藤がTOPタイムを出し、小河は3位、山野は5位という結果だったが、「天候が良くなかったので、とりあえず車のバランスを確認したかったんで」という山野の表情には余裕すら感じられた。
続く2本目の走行は時折雨が混じる天候だったが、ドライタイヤでのアタックが出来、1分34秒213のタイムで山野が従来のコースレコードを更新。
あいにく赤旗が出てしまった事で、十分なアタックが出来なかった小河の顔には悔しさが残る。
開幕戦当日の朝、スーパーGTのフリー走行を見つめる2人。
天候がころころと変わる中、なんとかドライコンディションを保ったまま、灰色の厚い雲の下で予選のスタート時間が訪れる。
開幕戦岡山の予選は計測30分の1本勝負。
今季より予選システムが変更され、岡山大会の様なダブルヘッダーレースでは、予選のベストタイム順に第1戦のスターティンググリッドが決定され、予選のセカンドベストタイムにて第2レースのグリッドが形成される事になった。
それにより、従来では1周の速さ(=ベストタイム)が求められたが、今回から更にもう1周の速さが必要となった。
コースの状況やタイヤのグリップ力の見極めもこれまで以上に大事になった。
レースは1つのミスや、タイミングにより結果が大きく左右されてしまうのだが、それがレースの魅力でもある。
入念にタイヤの熱入れをした山野は最初のアタックで1分32秒台をマーク。
小河も最終コーナーまで全体ベストで走行していたが最終コーナーのミスによりタイムをロスしてしまった。
ライバルの1人GARMINPORSCHEの元嶋選手が予選終了間際に1分32秒381をマークし2番手に躍り上がる。
自己ベストで快走を見せていたライバル近藤の激走は赤旗中断により幻と消え、蓋を開けてみれば2位とわずか0.02秒差で山野がポールポジションをゲット。
レコードホルダーとなった山野は、「開幕戦としては上出来です」と納得した様子。
一方の小河は自らの最終コーナーでのミスが悔やまれて仕方が無い様子を見せながらも、「去年も決勝で順位をあげ、最終的には優勝も出来たので、決勝でのチャンスを伺います」と口にし、自らのメンタルをコントロールしている様に見えた。

予選から4時間余りのインターバルをおいて始まったPCCJ2014年シリーズ開幕戦の決勝は、気温10度、路面温度14度の中ドライコンディションにてスタート。
991モデルに変わった事でクラッチミートが難しくなった様で、テスト走行や予選中にもエンジンストップしてしまう車輛が多く見られたが、車に優しいスタートを心がけたTEAM KTOUCH PORSCHEの2台は若干出遅てしまった。
1コーナー進入の時点での順位は、1位元嶋、2位山野、3位近藤、4位小河というオーダー。
誰もが今季のPCCJの熱戦を再確認したのもつかの間、後方で起きたクラッシュを原因に2周目の2コーナーでTOPを走る元嶋がコースアウト。
その後ろで近藤と小河もコースアウトを喫し赤旗にてレースが中断となった。
レースはSCスタートにより再開される事になったが、ここで焦ったのはTEAM KTOUCH PORSCHEのブライトチーム(小河号)。
今年集められたメカニックには新入社員も含まれ、未だ実践的なトレーニングもつまぬまま、グリッド上でのタイヤ交換を強いられる。
与えられた時間は2分を切り、1本のタイヤが未交換のままオフィシャルがカウントダウンを始めた。
メカニックが車輛から手を離したのは作業終了時刻のわずか1秒前。
「ブライト号のメカニックなら出来ると信じていたから全く焦らなかった。

むしろ、まだまだ経験の浅い皆さんにあの場でタイヤの交換を要求してごめんなさい」という小河と、「再スタートの直前まで不安な思いをさせてしまった事はメカニックとして痛恨の極み」と話すブライト号メカニック。
初戦を迎えたばかりにも関わらず絶大な信頼関係が築き上げられていた。
絶妙な再スタートを決めた山野は終止安定の走りでトップチェッカー。
7番手からの再スタートを強いられた小河はゴール直前のストレートで2位の飯田に対し0.15秒まで詰め寄るも抜く事が出来ないまま3位フィニッシュ。
「あと1周あったら…」と悔しさいっぱいの表情。
「まず1勝!いい開幕戦になったね」と笑顔を見せる山野の横にも今季から新しく参入したエクセレンス号メカニック達の姿があった。
岡山の開幕戦は何故か毎年天候が不安定で、初参戦のメカニックが「レインなのか、スリックなのか…」とドキドキした表情をグリッド上で見せているのがとても印象的である。
予めSCスタートが決まっていた第2戦も、スタート直線には雨の粒を感じられる状態だった。
開幕2戦目にしてフロントローを独占したTEAM KTOUCH PORSCHEメンバーは、「頼むから、あと30分だけ雨をこらえて下さい」と天に願っていた。
SCの先導は3周続き、レースがスタートした瞬間、山野が完璧なスタートダッシュを見せ、コントロールラインを通過した時点でチームメイトの小河に1.8秒の差をつける。
15周というレースを見越した安定の走りを見せる山野に対し、とにかく追いつこうとプッシュした小河はレース中のファステストラップを毎周更新するも、山野に追いつく事は出来なかった。
13周目に入ると雨脚も強くなり、雹までもが降って来た事で再度セーフティカーが入る。
これが前座レースの宿命というもので、前日の小河同様あと一歩という所で4位近藤は3位永井に追いつけぬままチェッカー。
TEAM KTOUCH PORSCHEは念願のワンツーフィニッシュを開幕の岡山ラウンドで達成した!

「開幕戦から2日連続で2人ともポディウムに立てたこと、そして、2戦目にしてワンツーフィニッシュで終えられた事が非常に嬉しい」と語ったのは藤田チーム代表。
「期待されている時ほど勝てないのがレース。
沢山の方に期待して頂いているのが伝わって来ていたからこそ、この2勝にとても安心しています。
次戦の富士は誰もが多くのテストを積んでいるサーキット。
そこで今回と同じ様に勝てる様、今出来る分析をしていきます」と山野が語る傍ら、「先輩のお陰で非常に勉強になる1年になる事を実感した岡山でした。
近い将来、必ず逆バージョンのワンツーを達成して見せます」と前向きな小河の若さが印象的だった。
昨年までとは違い、ポルシェセンターのメカニックだけで戦う今季、「早くも1・2フィニッシュを達成してしまった事で、この先が更に期待と不安でいっぱいになりました。
常に他の人よりも先をイメージする事で安全とスピードと結果に繋げて行ける様に頑張ります」と語る鈴木チーフメカ(PC世田谷工場)。
「チームでのコミュニケーションを大切に、ドライバーに安心して乗ってもらえる車を準備します」と語るのは田久保サブチーフメカ(PC目黒)。 「とにかく感動しました。」「レースの事は何も分からない。それでもこの様な素晴らしい経験の場を与えて頂いた事への感謝を忘れず、少しでも早くチームに貢献出来る頑張ります。」「タイヤ交換を終えた瞬間に車が走り去って行く時の、あのゾクゾク感が溜まりません。次回までにもっと早くタイヤを交換出来る様になります」「レースでの経験を日頃の工場での作業に生かし、お客様にもよりご満足頂ける仕事が出来る様にします」と語るメカニックの面々。
走り出したばかりのチームだとは思えない程のモチベーションが、見ているこちらにもビンビンと伝わって来た事は言うまでもない。

次戦は5月の富士。熱き戦いに期待し、エールを送ってください。

詳しくはPCCJ OFFICIALページより
► ポルシェジャパン公式ページ 第1戦&第2戦 予選レポート
► ポルシェジャパン公式ページ 第1戦 決勝レポート
► ポルシェジャパン公式ページ 第2戦 決勝レポート


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